第 47 回 (2007-12-15 開催)

太田 淳 先生 藤川 智彦 先生 八木 雅和 先生


世話人: 和田 成生 氏
参加者: 45 名

講演内容

太田 淳 先生 (奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科)

「半導体集積回路技術のバイオメディカル応用」
現代のエレクトロニクスを支える半導体集積回路技術をバイオメディカル分野へ応用する試みが最近行われています.本講演ではこのような試みの一つとして講演者が行っている人工視覚や脳内埋込み型チップ研究の実例についてお話をいたします.

藤川 智彦 先生 (大阪電気通信大学 医療福祉工学部)

「生体四肢の筋配列における機能的特性」
本研究は二つの関節に同時に関与する生体特有の二関節筋に着目し,この二関節筋を含めた筋配列による四肢先端の機能的特性を明らかにしている.ヒト四肢の運動機構を二関節筋を含めてモデル化すると,第1関節の一対の拮抗一関節筋ペア,第2関節の拮抗一関節筋ペア,第1関節と第2関節に同時に関与する拮抗二関節筋ペアの三対6筋の駆動源となる二関節リンクモデルとなる.ここでは,この三対6筋を装備したリンクモデルにより,ヒトのような迅速かつ滑らかで正確な運動を可能にしている要因を理論的に明らかにする.

八木 雅和 先生 (大阪大学歯学部付属病院 咬合・咀嚼障害系科)

「専門家の知識・思考プロセスを実装した知的情報処理システムの研究開発」
知識と経験に基づく専門家の判断処理を実現する知的情報処理システム化技術を提案します.そして,歯科領域を一例として,本システム化技術を側面位頭部レントゲン規格画像上の解剖学的計測点の認識,顔面軟組織側面像の分類,抜歯に関する最適治療計画立案という複数の問題に適用した例を紹介します.